株主・投資家の皆様へ(2023年)
当社直営の店舗経営をすることで顧客目線の思考を身につけ、製品改良に活かすことを目的とし、2023年4月大阪心斎橋に「awabar Shinsaibashi」という6坪の小さなスタンディングバーを開店しました。
わたし自身も積極的に足を運びお店に立つことが多いのですが、心斎橋界隈の外国人旅行客の多さには目を見張るものがあり、当店にも韓国・インド・イスラエル・ノルウェー・イタリア・メキシコなど世界の色々な地域の方々がご来店され、インバウンドの波が急速に戻っていることを実感しています。
コロナ禍によって多くのお店が休業や閉店を強いられましたが、街を彩る「お店」は地域文化そのものであり、これからまたお店が活気を取り戻し、街全体が元気になることを願っています。当社もまたスマレジの提供を通じてお店を元気に、街を元気にしてゆきたいと考えております。
さて、当社は2023年4月期を無事に終えることができました。売上高は5,914百万円(前期比+42.6%)、営業利益893百万円(前期比+30.9%、営業利益率15.1%)という結果になり、前年に増して大きく成長することができました。変わらぬ皆様のご支援に厚く御礼申し上げます。
第2次中期経営計画
2023年3月にはこれまでの中期経営計画を刷新し、「第2次中期経営計画」として新たな計画へと進むことができました。
前の中期計画では、S&M(セールスアンドマーケティング費用)を増加させることで事業を成長させることを主題としていました。具体的にはテレビCM・オウンドメディア・ラジオ番組・食フェス主催など積極的なPR活動をおこない、認知度向上および新規顧客の獲得を加速させるというものでした。今回の「第2次中期経営計画」においてもS&M投資を継続しますが、それだけではなく「市場細分化戦略」と「EC事業者へのアプローチ」にチャレンジすることを付け加えました。
市場細分化戦略
ひとつめの「市場細分化戦略」では、ひろく小売業・飲食業向けにサービスを提供しつつ、ターゲットの業態カテゴリーを細分化し、それぞれに特化した最適なソリューションを提供することを目指します。これにより当社リソースを集中的に割り当てることができ、効率よく顧客獲得に繋げることができます。
EC事業者へのアプローチ
ふたつめの「EC事業者へのアプローチ」では、当社顧客の約50%を占める小売店さんに対し、店舗だけでなくECもまとめて管理できる世界観を目指します。
当社は、今年度も筋肉質経営を心がけつつ継続的な高成長を狙う投資を積極的に実施する計画です。「TO BETHE NEW STANDARD」をスローガンに国内POSサービストップシェア、具体的にはアクティブ店舗30万店突破を目指し、成長を加速させて事業を推進して参ります。
株主の皆様におかれましては、引き続き熱いご支援をお願い申し上げます。
2023年7月
代表取締役 山本 博士